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心大血管チーム

心大血管リハビリテーションについて

心大血管リハビリテーションとは?

心大血管リハビリテーションとは、狭心症や心筋梗塞、弁膜症などの心臓病や、大動脈解離といった大血管疾患の方々を対象としたリハビリテーションです。
その主な目的は、①心機能や全身の筋力・体力の回復、②家庭・社会復帰を遂げること、③病気の再発予防、生命予後の改善(健康的に長生きをすること)が挙げられます。
当院では年間約450名から500名の患者さまが心大血管リハビリテーションに取り組まれます。


2022年 日本心臓リハビリテーション学会会場にて撮影

どのような事をするのですか?

例えば心臓外科手術を受けられた方であれば、術後1日目より集中治療室内でのリハビリテーションを開始し、ベッドに腰掛ける端座位や車椅子に座る練習などを進めていきます。術後2日目には集中治療室から一般病棟へと移ることとなり、歩行訓練を開始します。
術後3〜5日目で心臓リハビリテーション室での有酸素運動などを進めていき、術後14日目での自宅退院を目標とします。
ご希望される患者様には、退院後も外来通院型の心大血管リハビリテーションをご提供させて頂いています。

どのような効果がありますか?

入院早期より心大血管リハビリテーションに取り組むことで、心機能や全身持久力、筋力が向上しやすくなるということが国内外の研究で多数報告されています。そして、心臓大血管疾患の再発予防の効果も生命予後の改善効果があることも医学的に検証されています。

いつまで続けるのでしょうか?

入院生活から始まった心大血管リハビリテーションは、生涯に渡って続けていくことで生命予後や健康寿命を延ばす効果が期待されます。そのために退院後も適切な運動と生活習慣を保つことが重要となります。

心不全サポートチームについて

「心臓病を再発させない」、これは心大血管リハビリテーションの大切な目的の一つです。心不全などの心臓病を持つ方々は、生活のなかでお食事やお薬、ご家族からのサポートなどに課題を抱えている方が少なくありません。そのような課題を解決に近づけるために多職種(医師、退院支援看護師、緩和ケア看護師、薬剤師、管理栄養士、リハスタッフ)で構成された心不全サポートチームを結成し、患者様の心臓病の再発を予防しながら、その方らしい生活できるように提案やサポートをしています。

心大血管リハビリテーションスタッフより

心不全や狭心症、心臓外科手術後の患者さまが元気に退院され、ご自宅で安心して生活できるようにスタッフ一丸となりサポートさせて頂きます。また、臨床データを取りまとめて関連学会や学術誌で発表し、より安全で効果的な心大血管リハビリテーションとなるように効果検証を継続していきます。